生き物をいつくしむ心

記者:吉田正子

 <生き物をいつくしむ心。たとえ小さな命であっても、それを愛し、大切にする心。その輪が広がれば、人と人を引き裂く戦争なんて絶対に起こるわけがないのです。何度も言いますが「戦争」も「窓」も根っこは同じ、その心を伝えていきたいのです>

これは読売新聞大阪社会部編の『記者の窓から』の第5集の中で黒田清さんが書かれたものですが、9年前両親の介護でふる里に戻ることになった時、たくさんの思い出の品物も処分してきましたが、『記者の窓から』の全集だけは大切に持って来ました。

矢野さんから介護問題のことを取材させてほしいと初めてお手紙を頂いたのもその頃でしたが、すでに私は故郷に戻った後でお手紙は大阪から転送されたものでした。ひょんなことからの出会いだったことを今さらながら振り返っております。

繰り返し読んでもあきない7冊の窓の本は、私にとって宝物です。第7集では「薩摩のにおいのするたより」というタイトルで私の手紙も載せてくださいました。内容は「郵趣」という切手の本を買いにスーパー内の書店に出かけた時のこと。20歳くらいの男性店員さんが、あっちこっち探して下さるのですが、なかなか見つかりません。「見つからんかったらいいですよ」と言いかけたところにその店員さんが「ハイどうぞ」と持って来られたのは「優駿」という競馬の本でした。あんまり熱心に探して下さったので断りきれず私は「優駿」を買って帰りましたが、そのことを鹿児島弁で書いたものですから、同郷の方々から思わぬ反響があったことを懐かしく思い出します。

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