言葉とともに心に今も

記者:上原七子

思うところあって永年の集積物を整理しようと、押入れの中を片付け始めました。捨てられない物の中に大量の手紙があります。その多くは昭和56年から62年頃のもので、黒田さんが読売にいたときの「窓」を通して交流のあった方からの手紙です。

当時102歳になる私の祖母が手遊びに縫った(幸せの黄色い腰紐)と題された腰紐を差し上げたことから文通が始まったので、すでに鬼籍に入られた方も多くいます。

「窓友会」へと黒田さんの人生が変わるとともに私の生活も一変したこともあり、その後文通も途絶えました。今「うずみ火」にまでご一緒で、お手紙を下さるのは石井久仁子さん、三矢弘子さんのお二人になりました。小浮気依子さん、柏節子さん、吉水享子さんとはお花見、忘年会などでお会いします。

戦争はあかんのや!差別はあかんのや!と私たちに解りやすい言葉で言い続けてくださった黒田さん。

その言葉と共に私達の心の中で生き続けて下さっている黒田さん。黒田さんの思いは四半世紀を越えて尚も今「うずみ火」に受け継がれ、私もまた新しい出逢いをいただいています。

「窓」の頃のエネルギーは無く、手紙を書くことも極端に少なくなりました。思い切って手紙の山は処分しました。でも若く暑(熱?)かったあの頃、多くの方々にと真剣な思いと、黒田さんとの想い出が私の心の中に甦ったこの夏です。

黒田さんからいただいた多くの宝をうずみ火さんにお返ししなければと思いつつ、日頃はついついご無沙汰で申し訳ありません。実はすごい人やのにいつも笑顔の黒田さん、なんの気遣いもせずに側に寄っておしゃべりをしていた私、来る人拒まず、去る人追わずを私も見習っています。

いつまでも若い時と同じようにいかぬと思い知らされたこともあり、いつでも出来ると思わず、出来る時にやろうと思いたちました。拙文ですがしたためましたのでお送りします。

時代を逆行するようなとても危うい情勢です。どうか諸々お気を付けてお励みくださいますように。

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