「おっちゃんがついてるぞ」

記者:和気美恵子

殺伐とした世の中、新聞を通して何か心の安らぎを求めて隅々まで毎日目を通していました。そして「窓」黒田様にめぐりあえました。人情深く、温かく優しく、励ましや張りのある紙面にどれほど勇気づけられたことでしょう。

子供が生まれることも喜んでもらえず、主人の裏切りに何も信じることができず、幼い子とどん底に落とされました。厳しい現実を思い知り、過去を悔い、子供の将来を思い複雑な思いでした。頑張っても認めてもらえず、傷ついた心の深さに、生きる力を失いました。

そんな時、黒田様に思いのままを綴りました。すると「人間って辛いですね」「夫婦って辛いですね」「何もできないけどおっちゃんがついてるぞ」と。この胸の内を同情でもなく哀れみでもなく解かってもらい、心強い言葉をいただき、涙がとめどもなく流れ、「ありがとうございます」と何度もつぶやきました。そして子供のため、いや自分のために厳しい環境でも負けてられないと心に決めました。

それから、黒田様との手紙のやり取りに随分と励まされました。

そのお陰で主人と立ち上がり、黒田様の恩に報いようと必死で働き、厳しい環境の中でも、どんな仕打ちにも負けず子供を育て上げることができました。そして2人は関東の大学院を、2人は短大を卒業しました。家の後継ぎが残って頑張っています。4人とも明るく思いやりのある優しい成人となりました。今は孫も生まれ、楽しみも増しました。

太融寺で黒田様と最後のお別れをした後、毎日ただただ涙に浸っていました。こんなに悲しい別れは初めてでした。

悲しい思いの中、今度は「窓友新聞」も終わってしまいました。時々、窓友新聞や本を出して読んでいました。「うずみ火」新聞が届き、嬉しさで一杯でした。読んでいると窓友新聞に似ているので、余計嬉しくなりました。黒田様の後を継がれてられると思うとこれからが楽しみです。

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