「花」の思い出

記者:大矢和枝

 11月7日、悲しいことが起こりました。とうとう筑紫哲也さんまで遠く旅立たれたのです。

黒田清さんと筑紫哲也さん。私が心から信頼していた方々でした。

今頃、お二人でこの世の中をどう語り合っておられるのでしょうか。

ニュース23では、筑紫さんが不在の時、何度か黒田さんがキャスターをつとめられ、大阪弁でとても味わい深いものでした。

「筑紫さんから何か注文されるのですか?」。「何もなしで、まかしてくれてるなぁ」。信頼関係で結ばれておられたんですね。

黒田さんが阪大病院から退院されて初めての太融寺での集い。私は、沖縄・西表島出身のまーちゃんにお願いして喜納昌吉さんの『花』を三線で唄ってもらいました。『花』は黒田さんの好きな唄だとうかがっていたからです。

その日、『花』を聴いておられる黒田さんの後ろ姿に胸がジーンとしました。

手術を控えていた日々、聴いていた唄なので、退院後、聴くことを避けていたけれど、今日、聴いて本当によかった。ありがとう。後で黒田さんがそう言ってくださいました。

それにしても、黒田さん、筑紫さん、二人とも早すぎます。今こそ何をどう語られるか耳を澄まして聞かなければいけない時なのに。

久しぶりに窓友会メンバーカードを出して見ました。黒田さんのイラストが笑っていました。

物事を見たり、聞いたり、考えたり、行動する視点を示して下さっていたあのお顔です。

私の故郷沖縄を大事に思って下さり、気にかけておられた姿もうれしかったです。

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