「窓友新聞」の火種を消さないために

記者:栗原佳子

仕事机の横の本棚には「窓友(そうゆう)新聞」のファイルがずらりと並んでいた。
黒田清さんが発刊し続けてきたB5判32ページの月刊のミニコミだ。
黒田さんが逝った夏、初めてお邪魔した自宅の書斎。
ワープロに向かう手をちょっと休め、本棚へと伸ばせば届くベストポジションに「窓友新聞」があった。それを見て、こらえていた涙を、もう抑えきれなくなった。

早いもので、あれから10年。
「窓友新聞」の種火を分けてもらうかたちで「新聞うずみ火」を発刊して5年目に入った。
とても黒田さんの域には達しようもないが、黒田さんが「窓友新聞」で心掛けていたように「読者と記者の互いの顔が見える新聞」でありたいと思う。
黒田さんが願った「人権社会」へ、一歩でも確実に進むためにも。

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