昨年9月、最高裁で上告が棄却され、原告側の敗訴が確定した大阪空襲訴訟。一審判決からこれまでの運動を一冊にまとめたブックレット「大阪空襲訴訟は何を残したのか」を、弁護団の大前治弁護士と共著でせせらぎ出版から上梓しました。
大阪の空襲被災者が提訴に至るまでを追った『大阪空襲訴訟を知っていますか』、提訴から一審判決までの闘いを記した『空襲被害はなぜ国の責任か』に続く第3弾で、総括編です。
「6年半に及ぶ闘いは無意味ではなかった」と振り返る大前弁護士。今回の裁判で何を得たのか。わかりやすく解説しています。
本書は「届かなかった空襲被災者の訴え」「原告は何を訴えたか」「戦時中の国策を問う判決」の3章立て。
裁判は終わりましたが、原告らは援護法の制定を求めて署名を集めています。定価700円。申し込みは、うずみ火まで。(矢野宏)