新聞うずみ火は1215日、平和学習に役立ててもらうため、クラウドファンディングを利用して制作した大阪大空襲の体験者の証言DVD5枚を大阪市中央区の大阪国際平和センター(ピースおおさか)

に寄贈した。

 映像に登場するのは、1945年7月10日の堺大空襲(第6次大阪大空襲)で母親と3歳の弟を亡くした大阪府茨木市の浜野絹子さん(83▽12歳の時に第3次大阪大空襲に遭い、家族と離れて一人で逃げているときに爆弾の破片で右ひざに大けがを負った兵庫県西宮市の小林英子さん(90▽45年3月13日深夜からの第1次大阪大空襲で父親を亡くした大阪府吹田市の森永常博さん(89▽13歳の時に第1次大阪大空襲で母親と弟を亡くし、自身も顔や手足に大やけどを負った大阪市住吉区の伊賀孝子さん(享年91)。「大阪戦災傷害者・遺族の会」代表だった伊賀さんは撮影から2カ月後の11月に亡くなった。

 伊賀さんの「最後の証言」と他の3人の証言DVDはピースおおさかで視聴できるほか、うずみ火でも小中学校や高校に無償で貸し出し、平和学習に役立ててもらうことにしている。