編集長ブログ

医療崩壊の大阪で、維新府議が即入院できたのはなぜ?

大阪維新の会に所蔵する中谷恭典(やすのり)府議(67)が新型コロナウイルスに感染し入院していると、府が発表した。

中谷議員は427日に感染判明。府によると、「医師の所見により、52日まで入院予定」というから重症ではなく、すでに退院していることだろう。

中谷府議とはどんな人物なのか。ネットで検索すると、2016129日に産経新聞が報じた記事「4年以上事務所の駐車場代わりに…柏原市役所に無断駐車 維新府議団、中谷府議を厳重処分」が出てきた。

 

中谷府議=大阪府議会HPから

「大阪府柏原市役所の来庁者用駐車場を4年以上、自分の事務所の駐車場代わりに使っていたとして、大阪維新の会大阪府議団は9日、同府議団所属の中谷恭典府議(63)=柏原市・藤井寺市選出=を厳重注意処分とした」

身内の府議団からの厳重注意で幕引き。身内への甘さが今回の即入院につながったのだろう。

ちなみに、中谷府議の感染が判明した427日は、大阪の新規感染者数が過去2番目の1230人で、14人が亡くなっている。

大阪はすでに医療崩壊しており、入院どころかホテル療養もできず、自宅でほったらかされている感染者が1万人を超えている。大阪でコロナに感染した府民の中で、入院できた人、入院先が決まった人を含めた割合はわずか10%。にもかかわらず、即入院できる維新議員は「上級府民」か。

すでに退院しているのなら、ぜひ記者会見で説明してもらいたい。(矢野)

「すでに大阪は医療崩壊」

家族2人が1月末に新型コロナウイルスの感染したことがわかった時、翌日からホテル療養に入ることができた。治療を受けることもなく10日間缶詰め状態にされただけだったが、感染者ともども自宅での隔離をまぬがれた。大阪市民でなくて良かったと思ったものだ。

その後、3カ月足らずで状況はさらに悪化した。

「ひっ迫なんてものではなく、大阪の医療はすでに崩壊している」と力を込める医師、高熱に苦しみながら入院もできず自宅療養を余儀なくされた感染者、過労死ラインを超える残業続きの保健師、53もの病院に受け入れを断られ陽性かもしれない発熱患者を4時間救急搬送した救急隊員。大阪はなぜここまで新規感染者が増えたのか。

住民の命と健康がここまで軽視される大阪にしたのはこの10年の維新政治だ。看護師が足りないと滋賀県にまで迷惑をかけた吉村知事、大阪府医師会の看護学校への補助金を廃止したのは誰ですか。23億5000万円かけて大阪コロナ重症センターを設置した吉村知事、大阪市立住吉市民病院を潰したのは誰ですか。

昨年9月以降、コロナ対応そっちのけで大阪市を廃止する「都構想」の住民投票に狂奔。再び否決されると、2月の府議会・市議会で「都構想の簡易版」と言われる広域一元化条例の成立を優先させた。強いリーダーを演じれば人気が上がると味を占め、打ち出したのは「大阪ワクチン」「大阪モデル」「イソジン発言」など。追及されると、決まってテレビ出演。質問を挟ませないように早口でまくしたてての「吉村劇場」。で、大阪市長は何しとんねん。(矢野) 

明けましておめでとうございます

新しい年が明け、2021年を迎えました。

新型コロナウイルスの感染が猛威を振るう中で、往来は制限され、集うことも困難な状況が続きます。

それでも、今年は空襲体験者の証言DVD制作に取り組みます。体験者の「記憶」を「記録」に残すことで、コロナ禍で中止が相次いだ小中高校での平和学習に役立ててもらえれば、と考えています。

 

今年読み終えた、むのたけじさんの著書「希望は絶望のど真ん中に」の中にこんな一文がありました。

「ジャーナリズムは民衆生活の朝夕の相談相手。個体と全体をつなげる絆の一本」

「物書きとして望むのは、確実に一人の人に読まれること。その人と私とに思いの交流が起こったら連帯の始まりだ」

創刊16年目に突入する「新聞うずみ火」ですが、原点を忘れないようにしなければ

 

この1年、皆さんと笑える日がたくさんありますように。

今年もよろしくお願いします。

 

ABC「おはようコール」四半世紀の歴史に幕

ABCテレビの早朝情報番組「おはようコール」(月~金曜、午前5時~645分)が102日、放送を終えた。 

阪神・淡路大震災が発生した199510月にスタートし、関西の出来事はもちろん、国内外の気になるニュース、スポーツ、エンタメ情報などを、ニュース・スポーツ・芸能の各分野のジャーナリストや専門家がわかりやすく解説を加えながら放送してきた。 

私が番組に関わったのは20014月から。当時のNプロデューサーから「新聞がわかる人を探している」と声をかけられた。当初、使えるニュース素材はテレビ朝日で前日に放送された「ニュースステーション」(報道ステーションの前身)の映像ぐらいで、朝刊が頼り。朝1時半起きがきつい日もあったけれど、局に入って新聞を広げるとやる気スイッチが入った。その後、番組も映像中心となったが、気がつけば20年もお世話になっていた。 

番組終わりで、MC9年間務めた横山太一君の挨拶が心にしみた。

 MCとして、この番組を守れなくてすみませんでした。番組が終わると聞いた時、頭の中が真っ白になり、次に寂しさがこみ上げてきました。毎日、顔を合わせてきたスタッフと会えなくなるのかと。ニュース班の皆さんには『ここを変えてほしい』と注文を出すなど、生意気なことを言ってきました。番組をやるにあたり、妥協したくなかったからです。9年間、お世話になりました」

 番組改編により、来週から後番組の「おはよう朝日です」が放送時間を午前5時からの2部構成、3時間に拡大する形になる。

安倍首相が辞任表明

まさかの辞意表明だった。総理大臣として連続在職日数が歴代1位を記録した直後であり、しかも新型コロナウイルスの感染が急増する中での辞任表明。健康問題でやむを得ないとはいえ、第1次安倍政権と同じように、また投げ出すとは……。

辞任会見によると、6月の検診で持病の潰瘍性大腸炎の再発の兆候が見られると診断された。8月上旬には再発が確認され、24日に再検査を受けた際に辞任を決めたという。

ストレスのもとはいくつかあろう。

まず、アベノマスクやGo toトラベルなどのコロナ対応の失敗。

アベノミクスの成果をアピールしてきた景気拡大も201810月に幕を閉じていたことが判明した。

内閣支持率が36%(共同通信)と低迷していたことも響いたのだろう。そこに健康不安が降りかかり、なにもかも嫌になったのではないか。

安倍政権が7年8カ月に及ぶ長期政権を担った原動力は二つ。

自民党総裁として政権を奪回した12年の衆議院選挙を含めて国政選挙で6連勝したこと。同時に「安倍一強」のおごりが出ることに。二つ目は内閣人事局を設置して、官僚たちの人事権を握ったこと。これも官僚の過剰な忖度を生むことになる。

では、安倍政権は何を残したか。

デフレ脱却のため打ち出したアベノミクスで株価は上がったが、国債発行残高は705兆円から964兆円に増え、実質国内総生産は498兆円から485兆円に減少している。

「外交の安倍」と言われるほど、世界各国を巡って配り歩いたお金は60兆円。にもかかわらず、北方領土は戻って来ず、拉致問題も進展しなかった。

「地方創生」「1憶総活躍」などの看板製作も、どれ一つ実現していないばかりか、モリ・カケ・サクラ疑惑で国政の私物化を追及されながら十分に説明責任を果たしていない。

「憲法改正も実現しなかった」という護憲派の指摘は当たらない。強引に安全保障法を制定して集団的自衛権の行使を容認し、平和憲法を事実上骨抜きにしたのだから。

早くも後任の自民党総裁を選ぶ総裁選に関心が寄せられているが、その時期や形式を二階幹事長に一任された。本来なら全国の党員を含めた自民党総裁選を実施すべきだが、今回は両院議員総会で決めることになりそうだ。国会議員と都道府県連の代表3人による簡略選挙で、票の比重は国会議員394票と地方票141票となりそう。

時期は915日が有力だか。というのも、16日に野党の新党結成大会がある。その前に新総裁を決めて、話題をさらいたいのだろう。

ポスト安倍は現在、岸田政調会長、石破元幹事長、そして菅官房長官の名前が挙がっている。両院議員総会で決めることになれば、国会議員票を期待できない石破氏は不利。人気のない岸田氏では次回の衆院選も戦えない。となると……。安倍首相が去っても「アベ政治」は変わらないことになる。悪夢は続くかもしれない。(矢野)

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