新聞うずみ火の連続講座「熊取六人組」の講演を一冊にまとめた『熊取六人組 原発事故を斬る』が岩波書店から刊行された。

熊取六人組とは、京大原子炉実験所に在籍し、反原発を訴えてきた研究者たちのこと(瀬尾健さんは1994年に他界)。

うずみ火では「3・11」以降、「いまさら聞けない原発の話」と題し、折に触れて講師をお願いしてきた。原発事故から3年後の2014年には夏から秋にかけて、小林圭二さん、川野眞治さん、今中哲二さん、小出裕章さん、海老澤徹さんを次々に講師に招いてたっぷりと思いを語っていただく連続講座を実現した。私たちのような市民メディアの主催で「熊取六人組」全員が講師を務めてくれた連続講座は過去にも例がない。

あれから5年が過ぎたが、その内容は古びていない。必要に応じて講演者に改訂をお願いしてきた。

さらに、本には、瀬尾さんが遺した文章に加え、小出裕章さんによる書き下ろし「瀬尾さんの思い出」が収録されている。2,100円+税。うずみ火読者には2,000円でお分けします(送料は別)。