憲法記念日の5月3日、安倍首相は昨年に続き、
日本最大の右翼組織「日本会議」系の改憲派集会にビデオメッセージを寄せ、憲法9条に自衛隊を明記する改憲実現に意欲を示した。
改憲は必要なのか、そもそも憲法は生かされているのか。
極東最大級の米軍基地がある山口県岩国市、
陸上自衛隊基地配備計画が進む沖縄県石垣市を訪ね、
9条が守る平和主義と基地について考えた。
今年度、道徳が小学校で教科化され、来年度からは中学校でも正式な教科に格上げされる。
検定教科書の使用が義務付けられ、教員は記述式で児童生徒の内面を「評価」する。
道徳の教科化は「愛国心教育」強化を狙う安倍政権の悲願。
この夏、中学道徳教科書の採択作業が本格化するのを前に、
採択の対象となる教科書の問題点などを共有する集会を取材。
元中学の社会科教員の相可文代さんはこう訴える。
「結婚した女性は、たとえ仕事を持っても家庭を優先すべきだと
男女の役割分業を当然のように教える女性差別の教材。
どんな日本人になりたいですかと言う問いもあり、
外国籍の子どもや外国にルーツのある子どもはどう答えればいいのか。
在日外国人の子どもたちへの配慮がまったくない『自国中心主義』だ」
ヤマケンさんは、安倍外交のお粗末さに「喝!」
<米朝首脳会談が開催されようとしているが、日本はまったく蚊帳の外であり、
拉致問題でもトランプ大統領にすりよるしかない状態である。
いま中東の最大の問題はアメリカのイスラエル大使館のエルサレム移転である。
トランプ大統領に止めるよう直言し、イスラエルにパレスチナの人々に
銃を向けないよう話に行くのでもなく、何もしないで中東訪問し税金の無駄遣い。
トランプ大統領が考えていることは、アメリカ第一主義ならぬ「トランプ第一主義」。
こんな手法を改めさせなければ世界の平和はない。
安倍首相のような追随・追従は最悪である>
<1954年11月3日、映画『ゴジラ』が公開された。
敗戦から9年余り……日本は焼け野原から復興を遂げつつあったとはいえ、
まだまだ戦争の傷跡が色濃く残っていた時代だ>と記し、
ゴジラが出現した理由について語った言葉を紹介している。
「おそらく海底の洞窟にでも潜んでいて今日まで生き長らえておった。
それが、度重なる水爆実験によって彼らの生活環境が完全に破壊された。
あの水爆の被害を受けたために安住の地を追い出されたとみられる」
<ゴジラは、まさに核兵器という戦争の道具によって生み出された怪獣なのだ。
さらに踏み込んで言えば、その使用によって安住の地を追われた、
まさに戦争被害者であるということを、まずは押さえておきたい>
うずみ火編集委員の西谷は5月4日、ケニアから南スーダンへ入った。
今回の取材目的の一つが2016年の内戦について調べること。
<首都ジュバでは一般の人々が3日間、外へ出られずに震えながら過ごしたという。
派遣されていた自衛隊員も銃声を聞きながら、戦闘の終焉を待っていたのだろう。
そんな状態でよく「戦闘ではなく衝突」と言えるものだ。
トルコビル5階から自衛隊宿営地を見下ろすと、すぐそこに基地があり、国連があった。
このビルに反政府軍、自衛隊基地の向こう側、つまり空港の中に政府軍。
自衛隊基地と国連施設はその中間にある。
隊員たちの頭上をロケット弾や機関銃の銃弾が飛び交っていたことになる>