新聞うずみ火 最新号

2019年9月号(NO.167)

  • 1面~2面 日韓対立で生野コリアタウン(矢野宏、栗原佳子)

    日韓関係が泥沼化している。徴用工問題をめぐる政治的対立が経済活動に飛び火し、日本が輸出規制強化に踏み切って以来、「報復の連鎖」がエスカレート。航空便の運休・減便が相次ぎ、市民レベルの文化交流にも暗い影を落としている。日韓両国の懸け橋として友好関係を作り上げてきた在日コリアンはこの現状をどう見ているのか。日本最大の韓国食料品マーケットである大阪市生野区の生野コリアタウンを訪ねた。

  • 3面~5面 徴用工問題 5億㌦は経済協力金(矢野宏、栗原佳子)

    安倍政権が徴用工問題の報復措置として対韓輸出規制強化に踏み切ったことに端を発し、日韓関係は悪化の一途をたどっている。在日コリアンの人権問題などに取り組む「コリアNGOセンター」事務局長の金光敏(キム・グヮンミン)さん(47)は8月半ばに韓国を訪れ、政府関係者らと意見交換を重ねてきた。もつれた日韓関係を解きほぐす手立てはあるのか。大阪・生野コリアタウンの一角にある事務所で話を聞いた。

  • 6面~7面 表現の不自由展 歴史否定の中止圧力(栗原佳子)

    「慰安婦」を象徴する「平和の少女像」が展示された国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」の企画展「表現の不自由展・その後」が開幕3日で中止された問題は、表現の自由が脅かされる現実とともに、「慰安婦」否定派による攻撃の根深さを垣間見せた。韓国の金学順(キム・ハクスン)さんが初めて実名で名乗り出てから28年。「慰安婦」問題・関西ネットワーク共同代表の方清子さんに聞いた。 

  • 8面~9面 京アニ放火殺人事件 容疑者の足跡を追う(粟野仁雄)

    京都アニメーションでの放火殺人の実行犯、青葉真司容疑者(41)は重体で京都府警の聴取も進まない。お盆に男の足跡を大型バイクで追った。

  • 10面~11面 差別解消 議会よ変われ(山本健治)

    参院選を受けた臨時国会が終わった。議員の所属委員会も決まって当面の活動分野が定まり、そのための準備や調査をしなければならない。当選の嬉しさにひたっているヒマはない。それこそ夏休み返上だろうが、安倍首相をはじめ日本の国会議員は呆けているとしか言いようがない。…

  • 12面~13面 「ゴジラと憲法」原爆のむごさ 想像せよ(高橋宏)

    敗戦から74年目の夏、例年通り8月6日に広島で、9日に長崎でそれぞれ「原爆の日」の式典、そして15日には政府主催の全国戦没者追悼式が行われた。今年、大きな変化が見られたのは、広島市の平和宣言だ。松井一実市長が政府に「核兵器禁止条約への署名・批准を求める被爆者の思いをしっかりと受け止めていただきたい」と訴えたのである。…

  • 14面~15面 「世界で平和を考える」ネット配信「路上のラジオ」(西谷文和)

    兵庫県の「NHKとメディアを考える会」が4、5月の60日間にわたって、毎晩9時からの「ニュースウォッチ9」をモニターした。その結果、両月とも1位がスポーツで、2位が皇室(4月)と事件(5月)で、政治はともに4番目。モニターの後「安倍首相の顔が嫌という程出てきて、NHKは安倍政権の露骨な宣伝局になっているようだ」とコメント。…

  • 16面~17面 「こちらうずみ火編集部」大垣空襲と福山空襲(矢野宏)

    敗戦から74年。戦禍を生き抜いた人たちの高齢化が進むなか、その「記憶」を「記録」にと、この夏、空襲で甚大な被害を受けた岐阜県大垣市と広島県福山市を訪ねた。

  • 18面 「こちらうずみ火編集部」競売空襲74年(矢野宏)

    敗戦前日の1945年8月14日に大阪は最後の大空襲に見舞われ、数百人の命が奪われた。1㌧爆弾の直撃を受けた大阪市城東区のJR京橋駅では今年も慰霊祭が営まれ、遺族ら200人が犠牲者を追悼した。

  • 19面 「こちらうずみ火編集部」退去命令のペルー人母子(矢野宏)

    大阪入国管理局から国外退去を迫られているペルー人母子が国を相手取り、在留特別許可を求めた裁判の口頭弁論が8月7日に大阪地裁であり、結審した。判決は11月29日。

  • 20面 読者近況(矢野宏)

    友野晴己さん「平和の言の葉展」、露の吉次さん「あみだ池寄席」、松元ヒロさん「西谷文和とコラボ」

  • 21面 「経済ニュースの裏側」安倍外交の頓挫

    2012年12月、第2次安倍政権がスタート。大スポンサーの経済界にも配慮し、地球儀外交と称して70カ国以上を訪問も、まったく成果なし。その典型は、発足時の原発輸出構想。英国、リトアニア、インド、ベトナム、トルコと総崩れ。一方、「バラク」(オバマ前大統領)、「ウラジミール」(プーチン大統領)、「ドナルド」(トランプ大統領)と親しげにファーストネームを呼ぶも、相手にされず。苛立ちから、お隣の韓国にミエミエの嫌がらせ。それが「徴用工」問題の発端です。…

  • 22面 「会えてよかった」武村豊さん(上田康平)

    その日、東風平から集合場所、那覇市内の国場駅まで歩いて行った。看護の勉強に行くだけ、死ぬような目にあうとは思いもしない。「母もそうだったと思う」。戦争は、せまっていたが、上陸があるとは思わ
    ず、看護教育が終われば家に帰れると思っていた。…

  • 23面 「落語でラララ」三遊亭歌笑(さとう裕)

    古典落語は古びないが、新作はすぐに古くなるという。どういうことか? 新作落語は作られた時代状況や世相と密接に結びついているので、色あせるのが早い。流行のCMやドラマを使ってストーリーやギャグを作っても、流行が去ればすぐ通用しなくなる。…

  • 24面 「100年の歌びと」つぐない(三谷俊之)

    テレサ・テンは『つぐない』をはじめ『愛人』『時の流れに身をまかせ』など多くのヒット曲で知られている。しかし日本以上に、母国の台湾をはじめ中国、香港、シンガポール、タイ、マレーシアなどアジア全域の華人世界で最も知られた歌手である。華人社会では鄧麗君(デン・リーチュン)と呼ばれる。…

  • 25面 「坂崎優子がつぶやく」ネット右翼の執拗さ(坂崎優子)

    3年前から週1回、ネットで番組を配信しています。女性3人による映像つきラジオ番組です。いくつかのサービスを転々とし、今はYouTubeに場所を移しています。しゃべる以外素人の私たちを見かねて、チャンネルロゴやジングルを作ってくれる人が出てくるなど、多くの人に支えられて今にいたります。…

  • 26面~29面 読者からのお手紙&メール

  • 28面 車イスから思う事(佐藤京子)

    最近、仕事やお誘いを受けて公共交通機関を使っての外出が続いた。そこで信じられない体験をした。…

  • 30面 うずみ火掲示板(矢野宏) 編集後記(矢野宏、栗原佳子)

    「黒田清さんを追悼し、平和を考える集い」が8月10日(土)、大阪・豊中市で開かれ、100人が参加した。今年も松崎菊也さんと石倉直樹さんがトーク&コントで問題の政治家らを笑い飛ばした。…

  • 31面 うもれ火日誌(矢野宏)

  • 32面 9月のうずみ火講座は6日(金)午後6時半~

    9月の「うずみ火講座」は6日(金)午後6時半、大阪市此花区西九条のクレオ大阪西で開講します。講師は、在日朝鮮人史に詳しい元府立高校教員で関西大非常勤講師の塚崎昌之さん。「韓国はなぜ『徴用工』問題にこだわるのか~大阪の朝鮮人強制連行から考える」と題して、日韓関係悪化の主因である徴用工問題について語っていただきます。

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