新聞うずみ火 最新号

2018年12月号(NO.158)

  • 1~4面 沖縄・辺野古、宮古島、石垣島ルポ「強行される基地建設」(栗原佳子)

    玉城デニー氏が沖縄県知事に当選して2カ月あまり。「辺野古ノー」の民意があらためて示されたにもかかわらず、辺野古では、止まっていた工事が再開された。一方、辺野古と同時に進められているのが南西諸島での自衛隊配備計画だ。辺野古、宮古島、石垣島を回った。

  • 5面 徴用工訴訟「過酷な労働 賃金払われず」(栗原佳子)

    韓国の大法院(最高裁)が新日鐵住金(旧日本製鉄)に賠償を命じた元徴用工訴訟の確定判決に対し、日本で反発の声が収まらない。だが、そもそも、どんな裁判だったのか。「日本製鉄元徴用工裁判を支援する会」関西事務局で20年にわたって活動してきた中田光信さんに話を聞いた。

  • 6~7面 御巣鷹山慰霊で初登山「改めて知る 事故の悲惨さ」(矢野宏)

    民間航空の労働者で組織する「航空安全会議」大阪支部が11月9日から11日に行った「御巣鷹山慰霊登山」に初めて参加した。1985年8月12日、日航ジャンボ機が群馬県上野村の御巣鷹の尾根に墜落し、乗客乗員520人が犠牲になった事故から33年。墜落現場に並ぶおびただしい数の墓標、今も飛行機の残骸が見つかるなど、事故の凄惨さを伝えていた。

  • 8~9面 「日本型組織の病」元厚生労働事務次官・村木厚子さんに聞く(矢野宏)

    財務省の決裁文書改ざんや防衛省の南スーダンPKO日報隠ぺい問題など、官僚による組織的な不祥事が相次ぎ、鉄鋼や自動車などの大企業でも品質データの改ざんが次々と明らかになっている。なぜ、このようなことが起きるのか。背景には何があるのか。
    私がパーソナリティーを務めているMBSラジオ「ニュースなラヂオ」で、「日本型組織の病を考える」を出版された元厚生労働事務次官の村木厚子さんに話を伺った。

  • 10~11面 初投稿 ドイツからの風「メルケル首相引退表明」(田口理穂)

    ドイツのメルケル首相は10月、2021年の任期切れに伴い引退することを表明した。党首を務める「キリスト教民主同盟」が州選挙で大幅に票を減らしたことで、12月の党首選にも出馬しないと明言した。メルケル政権は難民の大量受け入れが批判を浴びているのをはじめ、大連立政権を組む「社会民主党」との意見の相違など、求心力が落ちている。
    00年から党首、05年から首相を務めたメルケル首相の引退宣言、そして右翼政党「ドイツのための選択肢」の躍進に不安な政治情勢がみてとれる。

  • 12~13面 日ハムが新球場構想「殿様商売招いた札幌ドーム撤退」(粟野仁雄)

    おかしな動きの背景には天下りの利権がある。11月5日、北海道日本ハムファイターズは2023年3月に開業予定の北海道北広島市に建設する「北海道ボールパーク」(仮称)の概要を発表した。

  • 14~15面 連載 「ヤマケンのどないなっとんねん 3K職場の数合わせ」(山本健治)

    安倍首相は圧勝の当てが外れたものの、何とか3選され、「明日の時代を切り開く全員野球内閣」と自ら名付けた内閣改造で支持率上昇を図り、臨時国会を開いて、人手不足対応策と称する「出入国管理及び難民認定法」改正と、9割の国民は自衛隊を信頼していると言って、憲法審査会で9条の2を設けて自衛隊を憲法上の存在にしようとすることなど4項目の自民党改憲案を提示し、改憲への道筋を何としてもつけようとしていた。……

  • 16~17面 安田さん解放の背景「身代金支払いの見返りは…」(西谷文和)

    シリアで拘束されていたフリージャーナリストの安田純平さんが先月、解放された。同じ時期に同じようなルートでシリアに入っていた私は、トルコとシリア国境の町で何が起きていたのか、取材を続けてきた。

  • 18~19面 連載 「ゴジラと憲法 タガ外れたか 軍縮・原発」(高橋宏)

    今回は番外編として、私が勤務する和歌山信愛女子短期大学で11月17日に行った公開講座での講演『ゴジラと原子力・映画に描かれた原水爆と原発』の概要報告。国連が採択した「核兵器禁止条約」に日本政府は相変わらず署名しようとしない。そのような中で、米国のトランプ大統領が10月20日、中距離核戦力全廃条約から離脱する方針を表明し世界は新たな軍拡競争に入ることが確実な情勢となった。

  • 20面 こちらうずみ火編集部 ジャーナリスト講座

    新聞うずみ火は11月2日、大阪市天王寺区上汐のクレオ大阪中央で「ジャーナリスト講座」を開講した。昨年に続き、「日本ジャーナリスト会議・関西支部」と共催。講師に「記者を続けたい」とNHKから大阪日日新聞に移籍した相澤冬樹さん(55)を招き、「森友事件の本質と移籍の思い」について語ってもらった。 

  • 21面 こちらうずみ火編集部 「4・3事件」大阪に慰霊碑

    韓国・済州島で1948年4月3日、朝鮮半島の分断に反対した住民が軍や警察に弾圧された「4・3事件」の犠牲者を追悼する慰霊碑が大阪市天王寺区の統国寺に建立され、11月18日に在日コリアンら500人が出席して除幕式が行われた。

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