新聞うずみ火7月号の1面は「加計学園問題 今治市ルポ」 森友学園問題に続き、いくつもの疑惑が浮上する加計学園問題。安倍首相の「腹心の友」が理事長を務める加計学の獣医学部新設に、どのような便宜を図ったのか。国政はゆがめられたのか。通常国会は閉幕したが、疑惑の幕引きは許されない。 一方で、すでにキャンパス建設が進む愛媛県今治市の人たちはどう思っているのか、現地を訪ねた。 もともとの発端は「今治新都市開発」。都市再生機構、愛媛県と今治市の3者が本四架橋の受け皿として丘陵地を切り拓き、170㌶の都市機能用地を開発。総事業費は686億円。 宅地の造成・分譲などは順調に進んだが、大学誘致は難航。当初、県内の大学が新学部設置を検討していたが、2003年に大学側の経営判断で中止となった。 それ以後、県外の私立大学や専門学校の誘致を進める中で、獣医学部新設を目指す加計学園が手を上げたのだ。 だが、市の借金は1300億円以上。一般会計予算は790億円。本当に大丈夫なのか。(矢野宏)