思いもよらぬ「うずみ火クラスター」でした。黒田さんを偲ぶ会のあとの懇親会。参加しますと手を挙げたのは11人だったのに、西九条の居酒屋に集まったのはその倍。案の定、翌日には参加者の一人から「今朝から身体がおかしいので検査キットで調べたら陽性でした」との連絡が入りました。

濃厚接触者と思われる方々に連絡を入れましたが、時すでに遅し。2日後には家族を含めて10人近いコロナ感染が判明したのです。私も咳とのどの痛みに悩まされましたが、それぞれ症状には濃淡があるようです。

3週間過ぎた今でも発熱と咳、倦怠感に苦しめられている人がおり、申し訳ない気持ちでいっぱいです。今回、感染させてしまった方々はもちろん、昼夜を問わず対応に追われている医療関係者や保健師さんに、心よりお詫び申し上げます。

初めての感染で、新聞うずみ火も隔離から解放される13日まで手つかず状態。大幅に遅れるかもしれないと覚悟を決めた矢先、時事通信社解説委員の山田惠資さんからお見舞いがてら「吉田元首相の国葬の裏事情に詳しい人がいるよ」との連絡が。元参院議員の平野貞夫さんを紹介していただき、18日に千葉県柏市まで日帰り取材を敢行。今月号で紹介させていただきました。

「閣議決定によって国葬を行うなど、言語道断。国会に事前の説明もなく、憲法を冒涜した行為だ」。平野さんの怒りが今も心に残っています。