8月30日の「茶話会」に一人の常連さんが「復帰」しました。「新聞うずみ火」9月号のお手紙コーナーで「乳がん全摘手術 支えた友に感謝」とのタイトルでご紹介した埼玉県のNさんです。7月13日の手術から1カ月半。この猛暑の中、片道5時間ほどかけて参加してくれました。
 
「お帰り」。参加者が笑顔で迎え、Nさんもホッとした様子。参加者の一人、Hさんから「ちゃんと足はありますよね?」とのジョークが飛び出し、Nさんも「幽霊ではありませんよ」と返し、事務所内の雰囲気が和らぎました。
岸田政権を憂う意見、それでも自分たちがやれることはないかなど、言いたい放題の時間を過ごし、気がつけばお開きの午後5時。Nさんはまた5時間かけて帰っていきました。
「実は、みなさんの顔を見ると泣くんじゃないかと、深呼吸してから階段を上りました。でも、みなさんの明るい顔を見て、私も笑顔になれました」
日帰り強行軍の疲れも見せず、嬉しいLINEが届きました。
術後、Hさんから「元気か?」などと連絡をもらっていたそうです。
誰もが大なり小なり背負っているものがあります。それをなくすことはできません。でも、背負ってきたものを少しの間だけでも横に置いて仲間たちと語らうことで、再び背負ったときに「あれ、少し軽くなった」と感じてくれたら……。それがうずみ火の役割かなと思うのです。