自殺に追い込まれた兵庫県の元西播磨県民局長が出席する予定だった7月19日の百条委員会を傍聴した。元局長が「一死を持って抗議する」とのメッセージとともに残した陳述書の内容が明らかにされた。伝聞情報が多いが、聞いたことは聞いた、覚えていないことは覚えていないと正直に書かれており、その誠実な人柄が偲ばれた

斎藤知事によるパワハラ、おねだりの数々もさることながら、気になるのは、昨年11月の阪神・オリックスの優勝パレードの件。優勝パレードに名を借りた大阪万博のPRで、維新の肝いりイベントだ。告発文書では「必要経費を補うため、信用金庫への件補助金を増額し、それを募金としてキックバックさせた」とあり、事実ならば公費の違法支出であり、犯罪だ。陳述書には「百条委員会の場で究明してほしい」と書かれた。パレードを担当した課長も自殺している。何としても真相を解明してもらいたい

それにもう一つ。元局長は県の公益通報窓口に通報したにもかかわらず、県は内部調査だけで懲戒処分に踏み切った。知事は「窓口で受理する前の告発は保護の対象ではない」と説明していたが、委員の一人、庄本悦子県議は「公益通報者保護法は報道機関など外部への通報も認めている」と反論する。県の対応に違法性はなかったのか検証してもらいたい

県知事選は来年夏。それまでに斎藤知事は辞職するのか、居座るのか。「県政の私物化」を許してはいけない。正すためにも声を上げ続けよう。

 

※写真は、百条委に先立ち、県庁前で行われた斎藤知事に辞職を求める集会