11月はありがたいことに講演依頼が相次ぎ、それも、「ネットは真実を伝えているか」「差別用語とは」「沖縄戦を取材して」などとテーマも様々。さらには月刊「地平」から大阪ジャーナリズムについての原稿依頼(1月号掲載予定)、兵庫県知事選の取材もあり、能登半島取材の時間が取れませんでした。来月は雪が降る前に現地に入り、被災者の声をお届けしたいと思います▼11月号で能登半島「二重被災」の悲劇と題し、石川県輪島市の町野町(まちのまち)で唯一のスーパーマーケット「もとや」の惨状を報告しました。近くの鈴屋川から濁流が押し寄せ、直径1㍍ほどの流木がドアガラスを突き破って一気に泥水が店内に。浸水は高さ2㍍に及び、水が引いた後は冷蔵庫や棚が散乱し、20㌢ほどの泥が積もっていた…。豪雨発生から20日後に訪ねた時はボランティアがスコップで泥をかき出し、一輪車で運び出していました。その折、話を聞いた従業員の朝川英則さんからうれしい知らせが。「11月30日の本格的なオープンに向けて店舗設営中です」。添付されたチラシには「復活! 町野のロッキーもとや」とあり、思わず苦笑してしまいました▼現在は通常の6分の1のスペースで、食品や生活雑貨などおよそ100種類の商品を販売しており、11月30日からは、店頭に並べる商品を通常の8割程度の1500種類ほどまで増やすことにしているとか。地元の人たちを支え、支えられている「町野のロッキー」復活に拍手! (矢)