大阪市中央区の戦争博物館「ピースおおさか」(大阪国際平和センター)の片山靖隆館長から感謝状が贈られました。文面には「戦争の悲惨さを次の世代に伝え、平和への誓いと祈りをともに確かめあうための貴重な資料を寄贈されました。ここに深く感謝の意を表します」と記されています。昨年秋、インターネットで支援を求めるクラウドファンディングを利用して空襲体験者の証言DVD「語り継ぐ大阪大空襲」を制作。小中高校での平和学習に活用してもらいたいと、ピースおおさかに5本謹呈しました。

新聞うずみ火でも学校以外の職場や団体、地域での学習会にも無償で貸し出しており、好評を得ています。昨年12月には、「憲法9条の会・関西」での講演前に上映したところ、たくさんの感想を送っていただきました。

「戦争体験者のDVDはとても良い内容で身につまされました。人をいじめてはいけない、差別をしてはいけないということが、そのつらさを体験された言葉として、とてもよくわかりました」「『戦争は誰一人にとってもいいことはありません』との言葉がその通りだと納得しました」「ビデオも大変良かった。戦争のできる国にしてはダメだ。若い人に伝える工夫が必要だ」

今年は戦後77年。戦後生まれの人口が8割を超え、戦争を経験した「語り手」がいない時代は、そう遠くなく訪れます。一人でも多くの空襲体験者の証言を残すため、2回目のクラウドファンディングに挑戦します。「協力したいが、ネットはわからない」という方には次号で支援方法をご紹介します。ご協力、よろしくお願いします。

ピースおおさかの片山館長㊧に証言DVDを寄贈