明けましておめでとうございます。

昨年はお世話になりました。

今年もよろしくお願いします。

 

さて、新年早々衝撃的なニュースが飛び込んできました。

アメリカ軍がイラクの首都バクダッドで、イランの精鋭部隊・革命防衛隊の司令官らを空爆によって殺害したというのです。命令したトランプ大統領は「司令官は長年にわたり、多くのアメリカ人を殺害した。アメリカ国民を守るためだ」と攻撃を正当化していますが、イランは「厳しい報復をする」と予告。アメリカとイランの衝突につながることへの懸念が高まっています。

昨年末、イラク北部にあるイラク軍の基地にロケット弾が撃ち込まれ、駐留するアメリカ国籍の民間人や兵士合わせて5人死傷しました。アメリカ軍はこれに対する報復措置として、イランが支援するイスラム教シーア派の武装組織の拠点を攻撃。司令官殺害も、この延長線上にあるとみられています。

もともと、アメリカとイランの緊張を高めたのは、国際的な核合意から一方的に離脱したトランプ大統領。イラン産原油の禁輸などの制裁を復活させ、軍事的な圧力も強めています。11月の米大統領選を控え、イランに強硬なアメリカ国内のタカ派と、反イランのイスラエルを支持するキリスト教福音派の地盤を固めるためではないかとも指摘されているのです。

その後、アメリカ軍も使用するイラク空軍の基地にロケット弾が撃ち込まれました。アメリカ軍は中東地域に3000人増派を決定するなど、緊張がさらに高まっています。

他国の領土で先制攻撃に踏み切り、殺害することは国際法違反であり、トランプ大統領は強く批判されるべきではないでしょうか。「アメリカとイラクの橋渡しになる」と語っていた安倍首相はゴルフ三昧。せめて、中東へ派遣された海上自衛隊の戻すべきではないでしょうか。(矢野)