新聞うずみ火8月号の1面は「道徳 正式な教科に」

「道徳」が来年度から小学校、再来年度から中学校で正式な教科に格上げされる。国の検定した教科書によって、子どもの「心の中」が評価の対象になる。成績は5段階評価などではないが、記述式で評価されるのだ。
戦前は教育勅語の趣旨に基づいて編纂された「修身」の国定教科書により、道徳教育が行われてきた。戦後、修身は撤廃されたが、復活を目指す動きは保守派の中にあった。1958年に「道徳の時間」が導入されたが、教科化は実現しなかった。「戦前回帰」に対する警戒感がまだ強かったのだ。
ところが、第2次安倍政権下の2013年、首相肝いりの「教育再生実行会議」や保守系人脈からなる「道徳教育をすすめる有識者の会」が教科化を提言。中央教育審議会も一転、教科化を答申した。中教審が政権寄りの委員で占められていた。
道徳が教科になるということはどういうことなのか。栗原記者が検定に合格した道徳の教科書を通して迫る。(矢野宏)

8月号の内容は「新聞うずみ火ニュース」をご覧ください。