1923(大正12)年9月1日正午前に、相模湾周辺を震源に発生した関東大震災。各地で火災が起き、約10万5千人が亡くなった。さらに、直後の混乱の中で流言が広がり、「自警団」や軍によって多数の朝鮮人が虐殺される悲劇も起きた。
それから94年、「負の歴史」を直視しようと市民らが開いた追悼式をめぐり、小池百合子都知事が慣例の追悼文送付を拒否した。追悼式を主催する市民団体は「自然災害による犠牲と人の手で虐殺された犠牲では性格が異なる。朝鮮人に対する虐殺の事実から目を背けるものだ」と批判した。
なぜ、小池知事はこれまで送っていた追悼文を拒否したのか、背景に何があるのか、現地で取材した。(矢野宏)
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