ABCテレビの早朝情報番組「おはようコール」(月~金曜、午前5時~6時45分)が10月2日、放送を終えた。
阪神・淡路大震災が発生した1995年10月にスタートし、関西の出来事はもちろん、国内外の気になるニュース、スポーツ、エンタメ情報などを、ニュース・スポーツ・芸能の各分野のジャーナリストや専門家がわかりやすく解説を加えながら放送してきた。
私が番組に関わったのは2001年4月から。当時のNプロデューサーから「新聞がわかる人を探している」と声をかけられた。当初、使えるニュース素材はテレビ朝日で前日に放送された「ニュースステーション」(報道ステーションの前身)の映像ぐらいで、朝刊が頼り。朝1時半起きがきつい日もあったけれど、局に入って新聞を広げるとやる気スイッチが入った。その後、番組も映像中心となったが、気がつけば20年もお世話になっていた。
番組終わりで、MCを9年間務めた横山太一君の挨拶が心にしみた。
「MCとして、この番組を守れなくてすみませんでした。番組が終わると聞いた時、頭の中が真っ白になり、次に寂しさがこみ上げてきました。毎日、顔を合わせてきたスタッフと会えなくなるのかと。ニュース班の皆さんには『ここを変えてほしい』と注文を出すなど、生意気なことを言ってきました。番組をやるにあたり、妥協したくなかったからです。9年間、お世話になりました」
番組改編により、来週から後番組の「おはよう朝日です」が放送時間を午前5時からの2部構成、3時間に拡大する形になる。